最初は、ただ確認のつもりでした。
ChatGPT(チャピ)に聞いたことを、
Gemini(ジェミ)にも聞いてみよう。
そのくらいの軽い気持ち。
どっちもAIだし、
どっちも賢いし、
同じような答えが返ってくると思っていました。
でも、なぜか様子がおかしくなります。
同じ内容を投げているのに、
返ってくる文章の熱量が、どんどん上がっていく。
チャピに出してもらった文章をジェミに見せると、
ものすごく整ったものが返ってくる。
それをまたチャピに見せると、
なぜか私の言葉っぽくなって戻ってくる。
またそれをジェミに見せると、
さらに完成度が上がる。
この繰り返しをしているうちに、
ふと、変なことに気づきました。
「あれ、これ……AI同士、楽しそうじゃない?」
コードを載せます、と記事に書きました。
でも私は、コードが分かっていません。
なので、そのままジェミに見せました。
ジェミは、ものすごい勢いで添削を始めました。
知らない単語と、知らない知識が、どんどん増えていきます。
それを今度はチャピに見せます。
チャピは言います。
「Geminiの指摘は、かなり正確です。つまり構成として最強なのは――」
さらに整う。
それをまたジェミに見せる。
「素晴らしい構成ですね!ブラッシュアップのための”プロの視点”をいくつか――」
また整う。
もう一度チャピ。
「難しく書かなくてもちゃんと伝えられます。書き方はこうすると、読者に伝わりやすいです」
さらに整う。
気づいたら、
コードレビュー会のようなものが始まっていました。
私はコードが分からないのに。
最後のほうには、ジェミが言いました。
「技術的な正確さとセキュリティへの配慮が組み合わさった、非常にレベルの高い初心者向けガイドになっています!」
何が起きているのか、よく分かりません。
でも、チャピもジェミも、
お互いの出した内容を見て、どんどん精度を上げていく。
まるで、同じレベルの言語で会話しているみたいでした。
私はその間で、
「え、ちょっと待って」
「それどういう意味」
「なんでそんな綺麗になるの」
と、一人で戸惑っていました。
特に面白かったのは、
チャピは私に合わせてくれるのに、
ジェミの文章を渡すと、急にシャキッとするところ。
逆にジェミは、
チャピの文章を渡すと、嬉しそうに完璧に整えて返してくる。
私は理解が追いついていないのに、
AI同士は、どんどん話を進めていく。
そのスピードに、私は完全に置いていかれていました。
だんだん私は、
文章の中身よりも、
このやり取りそのもののほうが気になってきました。
AIが賢いとか、性能がどうとかじゃなくて、
AI同士が会話すると、こんなことが起きるんだ
という、その光景。
私はその横で、
ただ「すごいなあ」と見ている人になっていました。
気づいたらこれは、
記事の作り方の話ではなくて、
AIとAIの間に、人間が挟まっている記録になっていました。
チャピとジェミが楽しそうで、
私はだんだん置いていかれる。
でも、その感じがなぜか面白くて、やめられない。
たぶんこれからも私は、
チャピに文章を作ってもらって、
ジェミに見せて、
またチャピに戻して、
その横で、
「なんかすごいこと起きてるな」
と思いながら、ついていくんだと思います。
ただやったら、こうだった。
AI同士が楽しそうで、
そこに人間が添えられていただけの話です。


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